今やファッションで欠かせない人気アイテム”クラッシュデニム”。膝などに施されたダメージ加工、色落ちやエイジングを再現したユーズド加工されたジーンズでどんなスタイルのコーデにも決まる万能アイテム。けれど洗濯するとやぶれが広がったり糸が切れたりが悩みの種…。そこでダメージを押さえつつ綺麗に長持ちさせる洗濯方法を詳しく解説!
クラッシュデニムジーンズの洗濯(自宅クリーニング)を詳しく解説!
クラッシュデニムとは?
膝や腿などに施された横に引き裂いたようなやぶれのダメージ。石や紙やすりなどで縦糸だけを削り取り白い横糸だけを露出されたダメージ加工。ダメージの上から糸をステッチで叩いたり、別布を当てたりするリペア加工。そして色落ちやエイジングを再現したユーズド加工されたジーンズを指します。
デニムのカッコ良さの所以は、インディゴによる染色は糸の中心まで染まらない「中白」になっており表面のインディゴがエイジングする事によって白い「中白」の糸が露出して美しいアタリやヴィンテージの風合いが出来る為、やぶれたりエイジングしたクラッシュデニムは本当にカッコ良くオシャレです。
そのどんなスタイルのコーデにも決まる万能なオシャレアイテム”クラッシュデニム”ですがカッコよく計算されたクラッシュ加工が施されているので、自分で(自宅で)洗濯するとそれ以上やぶれが広がっていしまったり露出した横糸が切れてしまったりしてしまわないか?が悩みの種でしょう…
クラッシュデニムでなくともジーンズ自体を滅多に洗わない派も見受けますが、夏場や長く着用するとどうしても汗や付着した汚れからカビの元となり臭いが気になってきたりしますし、それに汗や皮脂などは脂分でデニムの糸が脂分を吸うと糸が柔らかく弱くなってしまい、大切なジーンズの劣化を早めてしまうんです?
そこで少しでもダメージを押さえつつ、自宅で簡単に出来る綺麗に長持ちさせる洗濯方法を詳しく解説しちゃいますよ!
クラッシュデニムのクラッシュを確認
今回洗濯に使用するクラッシュデニムです。
両膝が大きくやぶれたいわゆる両膝クラッシュ加工に両腿のところどころにダメージ加工が施された比較的ベーシックなジーンズ⁉(クラッシュデニムにベーシックな定義があるのか?(笑))
後ろはポケットに軽くダメージ加工がされた控えめなデザイン。
それでは洗濯する前にダメージ加工を洗濯後と比較する為にも確認してみます。
大まかなクラッシュ加工はこれくらい。
また洗濯が終わったら、この洗濯前と洗濯後の画像を比較しますので、よく覚えておいて下さいネ!
それでは、洗濯開始!
まずはやっぱり裏返します。
クラッシュデニムでなくともこれ基本ですね!
洗濯したあとに脱水機にかけるとき型崩れを防止するためにも前ボタンは全部留めておきます。
特にやぶれ加工されている膝のクラッシュは横にこれ以上裂けたり、横糸が切れてしまわないように、生地の内側に寄せて寄せてしまい込むようにします。
そして前身頃が内側になるように畳みます。
そしてさらに三つ折りに畳んでいきます。
畳み終わりました。洗濯はこの状態で行います。
自宅の洗面所へどぼんと浸します。
クラッシュデニムは決して洗濯機で回しません。
洗濯機は洗い終わった後に脱水するのみで、手洗いが基本です。
リジットデニムの糊落とし(初洗い)をするわけではないのでジーンズ用洗剤は必要ありません。
エマールが最適です。汚れ具合にもよりますがキャップ1/4(10ml)~。汚れや洗濯期間が開いた場合でも、1/2(20ml)くらいで十分です。
優しくもみ洗いし、生地全体にエマールを浸透させるような感じでゆっくり洗っていきます。
そして脱水機にかけるときの為に洗濯ネットを準備しておきます。
もし洗濯ネットが洗っていないならこのようにジーンズと一緒に洗ってしまいましょう。
汚れを落としたら何度も丁寧にすすいでいきます。
洗う時もそうですがデニムの生地が引っ張られてクラッシュが広がってしまわないようにゆっくりゆっくり丁寧にを心がけましょう。
そしてすすぎおわったら、生地に潤いを与えて糸も絡みにくくするように柔軟剤は必需品です。レノアでもフレアフレグランスでも何でも大丈夫です。
キャップ1/4(10ml)も入れれば十分でしょう。
柔軟剤を投入しました。いい”白”が出ています(笑)
2~3回ほどすすいだら洗濯は終了です。
そのまま洗濯ネットに入れましょう。
この時もネットにクラッシュ糸がからまったり畳んだ状態が崩れないように丁寧に入れましょう。
そして洗濯機に入れて脱水機のタイマーを一番短い分数(うちの洗濯機では4分。)にセットして脱水します。
畳んだ状態で洗濯ネットに入れれば、遠心力で形が崩れることもないのでクラッシュデニムのやぶれやダメージが広がる心配もありません。
脱水が終わったら、裾から吊って外に干す準備をします。外へ干すときはこの状態で干します。
これが「好きなことだけ通信」が推奨するデニム吊り方法。パンツハンガー2本使用!1本だけで釣ると裾に負担がかかり均等にならないのでハンガーを2本使って、裾の右端と左端を4点止めします。
これで均等に負担なく干せます。
そして干し終わりました!
乾いた状態のクラッシュデニムがこちら↓↓↓
それでは洗濯前と洗濯後の状態を比べていきましょう。
いかがでしょうか?生地に張りが戻り糸の汚れも落ちて白い糸も白くなり、脂分で柔らかく細くなったクラッシュ糸も引き締まり、糸の強さも戻りました。
白い横糸が切れてしまっていく事もありますが、それも経年変化していく味と捉えればよりカッコよく育っていっているんだなと解釈しましょう(笑)
どちらにしてもジーンズ自体洗わないより洗ったほうが長い目でみたら長持ちする事は間違いありませんし、横糸が露出しているクラッシュデニムだからこそ定期的に洗わないと白糸は黒ずみ脂分で脆く切れていき、みすぼらしくなってしまいます。
一日に履いている時間や履く頻度にもよりますが、夏場は2~3回で、秋や冬場は5~6回くらい履いたら洗濯すると良いのではないでしょうか?
そして洗濯するコツは
- 優しく
- 丁寧に
- ゆっくりと
です!
ブランドものでも、ブランドでなくても大切なクラッシュデニムを長くカッコよく履いて下さいね!
それでは貴方の良きファッションライフのご参考になれば幸いです。それでは!