VANS(ヴァンズ)のスニーカーに同じVANSでも”VansJapan”の日本企画と”VansUsa”のUSA企画が販売されているのをご存じでしたか?それぞれリリースされているモデルにどれだけ違いがあるのかの疑問を人気アイコンモデル、Old Skool(オールドスクール)で13もの違いを徹底比較しその魅力を解剖します!
目次
Vans Japan と、Vans Usa
国内で販売されているVANS(ヴァンズ)のスニーカーには”Vans Usa”のUSA企画と、”Vans Japan”の日本企画があり、USAのラインナップモデルと、日本のラインナップモデルが全く別物なのはなんとなく知っている方は多いかな、と思います。
それでは具体的にどんな違いなのか?をハッキリと知っている方はいますか?
”Vans Usa”はアメリカ合衆国カリフォルニア州コスタメサに本拠を置く、 VFコーポレーションが所有するスケートボードの靴および関連アパレルのアメリカメーカーで、会社名もそのまま「Vans」です。
スニーカーの販売のみならずサーフ 、 スノーボード 、 BMX 、モトクロスチームのスポンサーも担っている企業です。
そして”Vans Japan”となる日本企画は、誰もが知っているシューズショップ「ABCマート」が、1991年にVANSの国内総代理店となり、1994年にVANSの国内商標使用契約の締結し、国内におけるVANSの生産と企画を行い、国内販売の権利を有しています。
伊藤忠商事と月星化成(現ムーンスター)の共同出資によって設立された国内のコンバース(Converse)と、アメリカにおけるナイキ(NIKE)傘下のいちブランド(USAにおけるコンバースはメーカーではなくナイキが展開する一つのブランド。)として展開している”USA CONVERSE”と関係が似ていますね。
「ABCマート」の国内店舗はほとんどが日本企画を販売していますが、大型店舗の「ABCマートGRAND STAGE」ではオールドスクールなどの一部のUSA製モデルを取り扱っているほか、「ABCマート」がコアなマニアのスニーカーヘッズ向けとして別ショップで展開している、ACE Shoes(エースシューズ)、BILLY’S ENT(ビリーズエンター)、CaliforniaDept.(カリフォルニアデプト)などではUSA製モデルを大々的にラインナップしており、USAのみのコラボレーションスニーカーなど幅広く取り扱っています。
また「ABCマート」が国内唯一のVANSのフラッグシップショップとして、Vans Storeアジア初国内初となるストアビルディング”Vans Store Harajuku”を、2020年6月13日(土)からオープンしました。
それでは、本題のとなる全く生産ラインが違うUSA企画と日本企画がどれくらい違うのかをヴァンズ屈指の人気モデル“Style 36”としてデビューした、Old Skool(オールドスクール)で、13もの違いを徹底比較をしたいと思います!
Vans 日本企画とUSA企画の比較
今回比較するオールドスクールは、日本企画がCOMFORTシリーズ「V36CF CALM GINGER」、USA企画が「VN000D3HY28 BLACK/WHITE」ともにサイズは、8(26cm)
ジンジャーは購入したばかりの新品ですが…USA製のブラックは1年以上履きまくったものでかなり汚いです(笑)
また機会があれば同じカラー、新品同士の画像に差し替えたいな?(いつになるかな?)今回ちょっと見苦しいかもしれませんがご勘弁のほどを(笑)
※画像は全てクリックで拡大します。
拡大してその細かい差異もご覧下さい。
①全体のラインスタイルの違い。
日本 | 足の甲から履き口まで緩やかに傾斜している。
ORTHOLITE(オーソライト)素材のカップインソールが入っている為 内部空間を広めに確保してある。(ふかふかな履き心地。) |
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USA | つま先から足の甲にあたる箇所までが薄い。
履き口への傾斜が大きい。スタイリッシュ重視。 |
■日本企画
■USA企画
②トゥのスエード部分の長さ
日本 | トゥのスエード部分が長めに取られている。 |
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USA | 日本のものより狭めで短いデザイン。 |
③ミッドソール補強部分の長さ。
日本 | トゥの長さに合わせて補強部分も長く取られている。 |
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USA | トゥの長さに合わせてあるため日本のものより補強部分も短い。 |
④ヒールカウンターの高さ
日本 | ヒールカウンターの位置が低くアウトカウンターの面積も小さい。 |
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USA | ヒールカウンターの位置が高くアウトカウンターの面積も大きい。
履き口も広く取られている。 |
⑤サイドストライプの太さ
日本 | サイドストライプが太い。 |
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USA | サイドストライプが細い。 |
⑥ダブルステッチの位置
日本 | ダブルステッチの位置がミッドソールより高めに位置している。 |
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USA | ミッドソールに近い低い位置。 |
✅並べて比較したところ。トゥの補強部分の長さやサイドストライプの太細が見て取れます。
■日本企画
■USA企画
ミッドソールの厚みは日本企画が前側2.5㎝、後側2.0㎝に対して、USA企画は前側・後ろ側とも2.5㎝。この差は画像で比べても比較が困難なくらいほとんど誤差の範囲でしょう。
日本企画のものが後ろ側が2.0㎝なのはカップインソールが入ってるためのバランス調整かと思われます。
⑦トゥ部分のラインの違い。
日本 | アウトソールの先が足の中指あたりになるラインバランス。 |
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USA | アウトソールの先が足の親指あたりになる内側寄りのラインバランス。 |
※補足:USAのものが日本に比べて横に広く見えるのは中古で着用しているため横に広がっているからです。新品のUSAは横も細くスタイリッシュなフォルムです。
✅前から見た画像。①の全体のラインバランス以外ほとんど差異はありません。
黒のラインの太さもほぼ同じ。
⑧VANSタグの違い。
生産ラインが違うので商品タグが違うのは当然ですね。
⑩カップインソールの有無。
日本 | ORTHOLITE(オーソライト)素材のカップインソール。 |
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USA | 非カップインソール。 |
⑪ワッフルソールの違い。
日本 | 明るいブラウンのワッフルソール。ひし形部分が縦に長い。 |
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USA | チョコレートに近い色のワッフルソール。ひし形部分が縦に短い。 |
✅後ろから見た画像。
④のヒールカウンターの高さ全体の以外ほとんど差異なし。ヴァンズのアイコニックなヒールパッチ「VANS OFF THE WALL」もほとんど違いがわからないくらい同じですね。
✅ライニング素材もどちらも合皮+キャンパス素材でほとんど差異なし。
日本企画の履き口は柔らかなDRYTEX素材のパッドが採用されており、メーカー説明文では靴内部の細かな素材や仕様を変更する事で軽量化や屈曲性をアップグレードさせているとの事です。
■日本企画
■USA企画
⑫箱のデザインの違い。
日本企画のものと、USA企画のものではシューズボックスのデザインが全く違います。日本のものは質素なデザインですが、USAのものはサイドには全面にロゴをあしらい派手めなデザイン。
⑬履き心地の違い。
トゥから足の甲にかけて低くスタイリッシュなUSAよりも足の甲が高い日本のもののほうが一見中が広そうに見えますが、履いてみると日本企画はカップインソールの厚みと気持ちふかふかなライニングもあり、けっこう窮屈です。
窮屈とは言っても前述したカップインソールとライニングの恩恵からふかふかでとても履き心地が良いです。
USA企画はカップインソールが採用されておらずクッションが固めです。
履き心地なら日本企画に軍配が上がります。
サイズ選び
日本企画、USA企画ともにサイズ8(26cm)のアウトソールは、27.5㎝とぴったり同じで、USAが厚みが薄いとは言っても日本製はカップインソールが入っており、結果どちらもサイズ感はほとんど同じです。
よってどちらか持っているサイズと全く同じサイズを選んで問題ないと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか?USA企画と、日本企画の違い。スタイリッシュなデザインのUSAに対して履きやすさと履き心地でアップデートしたレプリカが日本のものといった感じです。
日本企画のものはABCマートが企画を行っているだけに今回のベージュ系カラーのジンジャーのようなトレンドなカラー展開が豊富にラインナップされています。
個人的にオススメなのは定番のブラックなら細いサイドストライプがオシャレなUSA企画。カラーものならトレンドカラーが豊富に揃う日本企画がオススメです。
もちろん、好みの問題もありますしどちらが良くってどちらがダメという事は全くないので、オールドスクールに限らずモデルやカラーによって買い分けるのが良いかと思います。
それでは、これからの購入の参考にして下されば何よりです!
以上、
VANS│オールドスクールの日本企画とUSA企画13の違いを徹底比較!
でした!