リジッドデニムでは絶大な人気を誇るファッショニスタ御用達デニムで知られる、A.P.C.(アー・ペー・セー)の、リジット・赤耳モデルの一つ「プチスタンダード」を約半年、未洗いの状態でしっかり履き込みました。そしてついに初めての「初洗い」「糊落とし」をしてみましたのでその記録を記事にしたいと思います。
A.P.C.の半年履いたリジッドデニムジーンズを初洗い・糊落とししてみた
A.P.C.(アー・ペー・セー)とは?
ブランド名の由来は 「Atelier de Production et de Creation」すなわち生産と創造の工房の略。
デザイナージャン・トュイトゥがクリエイトする発想を形にするフランスのブランド。デニムを中心にベーシックなコレクションで定番ブランドとしてファッショニスタから不動の人気を得ているブランド。
特に、リジットデニム(赤耳付)のデニムラインは常に安定した支持を得ており御用達デニムブランドとなっている。
その、A.P.C.3つあるリジットデニムラインのうちの一つ
「プチスタンダード」
細身のストレートレッグ. 裾は軽いテーパード. ローウエストが特徴のモデル。
ZOZOTOWN プチスタンダードジーンズ
http://zozo.jp/shop/apc/goods/1326255/?did=5612634
3つのモデルの中では一番細身となっており特にヒップ回りと腿が細く。そして膝から下はストレートラインとなっているのでスキニーではないのもポイント。スキニーとストレートの中間、しかし細身といったシルエットのスリムストレートといったところ。
アニメで例えるなら「ルパン三世」のルパンシルエットと言えばわかりやすいでしょうか。
この「プチスタンダード」をオススメしたい人は
- とにかく細身で履きたい。
- ロックなスタイルで履きこなしたい。
- ルパン三世に憧れている。ルパン体型になりたい。
ロックな方、細身が好きな方、ルパンな方は迷わず「プチスタンダード」を選びましょう。
そして、A.P.C.のリジットデニムモデルは全3型あり、他の2型は(2018年4月現在)
「プチニュースタンダード」
タイトレッグ. 裾はテーパードライン。プチスタと比べると股上は多少深く、腿から膝はプチスタとほぼ同シルエット。そして膝から下はテーパードしている為、スキニーのシルエットに近いのがプチニュースタンダードです。
一番今のトレンドなシルエットです。
ZOZOTOWN プチニュースタンダードジーンズ
http://zozo.jp/shop/apc/goods/2420273/?did=9714260
この「プチニュースタンダード」をオススメしたい人は
- トレンドのスキニーのように履きたい。
- スニーカースタイルに合う履きこなしをしたい。
年齢が若い方でどれを選んだらいいかわからない人はこの「プチニュースタンダード」を選んでおけば間違いないでしょう。
「ニュースタンダード」
ストレートレッグで、裾は軽いテーパード。股上は浅く腿から裾まで一番太いストレートラインなのが特徴。
ZOZOTOWN ニュースタンダードジーンズ
http://zozo.jp/shop/apc/goods/1325945/?did=5612593
この「ニュースタンダード」をオススメしたい人は
- トレンドに流されない古き良き定番なスタイルが好きな人。
- 大人な雰囲気なスタイルを好む人。
- 細身すぎるデニムが苦手な人。
大人なスタイル、アメカジ系、カリフォルニア系な方は「ニュースタンダード」で決まりでしょう。
その「プチスタンダード」を昨年2017年8月に購入。間接的に購入した事も記事にしてあります。
この記事で書いた、ZOZOTOWN(ゾゾタウン)「あなただけの特別価格」で昨年2017年8月に¥17,280(税込)でゲットしたこのデニムをあれから約半年以上しっかり履き込んでみました。
サイズは、25インチで裾直しは無し。基本裾直しはしたくない派なので、そのまま裾はクッションを溜めて履いています。
約半年といっても平日は履いていなかったので、土日のみですが未洗いの状態で洗わず履き込んだ成果か、ある程度の「ヒゲ」が出せたのではと思います。
膝を前から見た、「下がりヒゲ」も多少は出ているかと思います。
そして膝の裏の、「ハチノス」かなり深く入っているのが見て取れます。
初洗いの前にサイズを計測しておきました。
ウエスト、平置きで約36㎝(72㎝)
股上、23㎝
腿回りが、26㎝(52㎝)
股下が、85㎝
裾がちょっとズレてしまっているので、15㎝(30㎝)といったところ。
ジーンズを裏返して、洗面所へどぼんと浸します。
ジーンズ用洗剤がないので、代替えでエマールを使います。しっかり糊を落としたいのでほぼキャップ一杯(40ml)を投入します。
エマールを投入したところです。
全体にしっかりもみ洗いをしてから浸した状態で、30分付け置きしました。
30分後です。落ちた糊ですごい色になっています。
かなり深い緑色になっています。そしてここから洗濯機で回します。その時、柔軟剤を投入するのを忘れないようにしましょう。(レノアを使用しました。)
洗濯から脱水まで終わった状態。裾からハンガーで釣った状態であとは普通にベランダで干せば初洗い(糊落とし)の儀式は終了です!
日光で乾かしたあとの状態。糊が落ちてデニムの色がかなり変わりました。藍色から濃い青色になった感じです。
あれだけ深く入っていた「ヒゲ」はどこへやら?
やっぱり糊落とししたとはいえ、デニムがいい色落ちまで育つににはまだこれからといったところ。
膝の付近もご覧の通り。「下がりヒゲ」は見る影もなし…
そして膝の裏の「ハチノス」も平ぺったい状態になってしまっていました…エイジングするにはまだまだ履き込みと洗い回数が足りないという事ですね。
それでは、洗い後のサイズを計測してどれくらい縮んだのか、を比較してみたいと思います。
ウェスト平置き、35㎝(70㎝)⁉なんと、1㎝(2㎝)も縮んでいました…
APCのデニムは生デニムの状態から、防縮加工(サンフォライズド加工)を施してのリジットデニムとなっており、ウェストはほとんど縮まないとありますが、さすがにリジットからの洗いだと、2㎝くらいは縮むという事ですね。
股上、22.5㎝⁉ 0.5㎝縮んでいます。洗い立てで生地が固くなっていているため、この辺は誤差かもしれません。しっかりアイロンがかかった状態ならおそらく23㎝でしょう。
腿回り、25㎝(50㎝) 1㎝(2㎝)ダウン。ここははっきりと縮んでいます。
履くとやはりあきらかに横がきつくなっており、特にウェスト・ヒップ・腿がピタピタになっています。
ただ、綿100%のリジットデニムはここから履いていくとまた伸びる為、伸びては洗って縮み、伸びては洗って縮みを繰り返して理想的なエイジングに育てていくというプロセスになっていきます。
そしてちょっとびっくりしたのが、股下。85㎝。まったく縮んでいません…
リジット(生デニム)から洗うと丈が縮んで変わる為、一度洗ってから丈を詰めたほうがいいと読んだ事があるのですが、もちろんそれはデニムのブランドや使用している生地によるため一概にどの解釈が正しいと断言出来ませんが、少なくともA.P.C.のリジットデニムについては丈を詰める場合一度洗う必要は無さそうです。
裾のふり幅、15㎝。さすがにここは全く縮まず同寸でした。
結論=A.P.C.のリジットデニムは洗っても、防縮加工(サンフォライズド加工)の効果なのは横には縮むが縦は縮みません。
そして、もう一本所有している、A.P.C.プチニュースタンダード(サイズ26インチ)、との比較。
右:プチスタンダード(サイズ25インチ)
左:プチニュースタンダード(サイズ26インチ)
洗ったあとはほとんど同じ色になったかと思います。
いかがでしたでしょうか。
A.P.C.の半年履いたリジッドデニムジーンズを初洗い・糊落とししてみた
これから、A.P.C.のリジットデニムを購入してみたいと思っている方のご参考にして頂ければ幸いです。
まだ初洗いをしてようやくエイジングさせていくスタート段階になったばかりなので、いい色落ち具合にエイジングさせるにはまだまだ履き込みと洗い回数が足りないので、これから少しづつ育てていければと思っております。
また比較出来るくらいエイジングしたら改めてと経年変化を記事にしたいと思います。