当ブログ『好きなことだけ通信』は今までWordPress(ワードプレス)、さくらインターネットのサブドメインで運営していましが、常時SSL化に対応する為に、ようやく独自ドメインへ変更しました。その手順として行った10の方法を、皆さまのご参考にして頂くためと自身の備忘録のためにも記事で詳しく解説させて頂きます!
目次
当サイト『好きなことだけ通信』はサーバーは「さくらインターネット」、ドメインは「さくらインターネット」の「サブドメイン」、そしてWordPress(ワードプレス)でこれまで運営してきました。
しかし常時SSL化(https://)がされていない非SSLサイト(http://)では、「Chrome 68」では、HTTPページ全てに「保護されていない通信」。
そして「Chrome 70」からは、HTTPページでデータを入力した場合、アドレスバーの「保護されていない通信」が赤い警告表示に強化されました。
このままではせっかく育ててきたサイトが、非SSLサイト(http://)のままではPVやアフィリエイト収益に悪影響が出るのは明白なので、ようやく「常時SSL化」へ踏み切る事となりました。
なぜもっと早い段階で「常時SSL化」にしなかったかというと、「さくらインターネット」の「サブドメイン」では「共有SSL」しか利用出来なかったため、新たにドメインを変更する事に躊躇していたからです。
ドメインを変更するとなると、数週間~数か月はPV、そしてアフィリエイト収益が減少するリスクがあります。
しかしそのリスク以上に「SSL」に対応しないままの悪影響を鑑み、ようやく「独自ドメイン」を取得し変更、その「独自ドメイン」の「常時SSL化」を実施することとなりました。
・変更実施日 2019年5月3日(金)
・(旧)ドメイン http://rawfashion.mimoza.jp
・(新)ドメイン https://favorite-fashion.com
そこで今回、「独自ドメインへ変更」「常時SSL化」をその手順として行った10の方法を、皆さまのご参考にして頂くためと自身の備忘録のためにも記事で詳しく解説させて頂きます!
まずは「独自ドメイン」の取得です。「独自ドメイン」を取る有名どころのサイトと言えば
「お名前.com icon-external-link 」「バリュードメイン icon-external-link 」「スタードメイン icon-external-link 」
などがあり、当サイトは「さくらのレンタルサーバ」で運営しているので、「さくらのドメイン icon-external-link 」なども考えました。
が結果、将来的にレンタルサーバーの移行(引っ越し)する可能性も考慮すると、「さくらのドメイン」を利用する必要もないため、希望していた「.com」が980円(年額)で、「 Whois情報公開代行」がデフォルトで込みになっている「ムームードメイン icon-external-link 」にしました。
Whois情報とは、「IPアドレス」や「ドメイン名」の登録者など情報の事で、ドメインの登録者の情報が誰からも検索・閲覧可能な事です。企業ならともかく個人ブロガーの場合は個人情報が公開されてしまいます。
「Whois情報公開代行」はドメインを取得した会社の情報へ差し替え代行して公開されるサービスです。
✔まずは希望のドメインを入力して取得可能か検索します。
検索結果から取得可能なドメインは「カートに追加」が表示されてカート追加のクリックが可能に、取得不可能なドメインは「取得できません」とクリックが出来ません。
「favorite-fashion.com」が取得不可能なのは、この画面をキャプチャしたのは当サイトが取得した後だからです。
✔希望のドメインをカートに追加したら「ドメイン設定」を行っていきます。
さきほど、ご説明した「 Whois公開情報」はもちろん「弊社の情報を代理公開する」に。
ネームサーバ(DNS)は、「ムームーDNS」を選択します。
今回はあくまでドメインのみの取得が目的なので、レンタルサーバー、ムームードメイン for WPホスティングは不要ですので、☒で。
✔ドメインの契約年数を「1年」~「10年」から選択します。(.JPなどは1年のみ。)
お支払い方法は、お好みの方法を選んで下さい。(自動更新するならクレジットカード決済がオススメ。)
これで「次のステップへ」進めば申込み完了です。
✔申し込んだドメインの登録が完了すると、契約完了のメールが送られてきます。これで取得したドメインで運営。設定が可能な状態になります。
✔そして取得したドメインをサーバーへ追加し、サイトへ設定していきます。
✔まず、サーバコントロールパネルに入り、「サーバ情報とパスワード」の項目から「サーバ情報の表示」へ進みましょう。
✔そして「※サーバに関する情報」をクリックして表示します。
✔この次に、ドメインのDNSセットアップをするために、この情報のIPアドレスが必要なので、控えておくか、コピペするためにこのウィンドウは開いたままにしておきましょう。
DNSとは(ドメインネームシステム)の略で、数字を組み合わせたコンピュータの住所である「IPアドレス」を、住所へと変換するための仕組みです。つまり取得したドメインを契約しているサーバーで使用するためにその住所を紐付けする事です。
✔それでは取得したドメイン会社のコントロールパネルに入り(この場合、ムームードメイン)、「ドメイン管理」の項目から「ムームーDNS」へ進みましょう。
✔そして「処理」から「変更」へ進みます。
✔上の画面のように設定して下さい。2項目設定します。「www」有りと無しです。「種別」は「A」を選び、「内容」にさきほどの「※サーバに関する情報」の「IPアドレス」を入力します。
入力間違えないしないために、コピペするのが一番でしょう。
✔「セットアップ情報変更」すると設定が完了します。
✔そして再度、サーバコントロールパネルに入り、左下にある「ドメイン設定」の項目にある「ドメイン/SSL設定」へ進みましょう。
この画面ではすでにドメインが追加済みですが気にせず(笑)
✔右上の「新しいドメイン追加」で取得したドメインをサーバに追加設定します。
✔「新しいドメインの追加」の項目の中から、「5.他社で取得したドメインを移管せずに使う」項目から、「>> ドメインの追加へ進む」へ進みましょう。
✔「ドメイン名:」に所得したドメインを入力しましょう。
入力した「*送信する*」でドメインの追加は完了です。
✔ドメインをサーバに追加したら、そのドメインを(http://)から、SSL対応サイトであるHTTPS化(通信の暗号化)にするために証明書を発行しましょう。
✔サーバコントロールパネルから、左下にある「ドメイン設定」の項目にある「ドメイン/SSL設定」へ進み、追加されたドメインの「SSL」項目から「証明書」の「登録」へ進みましょう。
詳しくは、
【無料SSL】サーバコントロールパネルからの導入手順 icon-external-link
をご参照下さい。
証明書の発行まで、数十分~数時間ほど所要するので発行されるまで待ちましょう。
✔無事SSLサーバ証明書が発行されると、上の画像のようにメールが送られてきます。これで晴れてSSL対応サイト、HTTPS化(通信の暗号化)する事が出来ました。
✔取得した新しいドメインをHTTPS化(通信の暗号化)したら、ついにサイトのドメインを旧ドメインから変更していきます。
✔まず新しいドメインに、フォルダを割り当てます。
旧ドメインの内容をそのまま引き継がせるために、旧ドメインと同じフォルダを指定します。
✔そしてワードプレスのダッシュボード、管轄画面の「設定」→「一般」から
・WordPress アドレス (URL)
・サイトアドレス (URL)
へ新しく取得したアドレス(URL)へ変更します。
(注)ここを変更したら、旧アドレスでダッシュボードに入れなくなります。念のため事前にバックアップを取っておくなど準備しておいて下さい。
✔新しいドメインへ変更したサイトのダッシュボードに入って下さい。HTTPS化(通信の暗号化)したサイトを「常時SSL化」のための設定をします。
「常時SSL化」とは、作成した全記事を含むWebサイト全体をHTTPS化(通信の暗号化)することです。
新アドレスへのダッシュボードは、URLの旧ドメイン部分を新ドメインへ変更すれば入れます。
✔そして「常時SSL化」はプラグインで行います。
「さくらのレンタルサーバ」であれば「さくらのレンタルサーバ 簡単SSL化プラグイン」があります。が、このプラグインはさくらのレンタルサーバのみでしか対応していないようで、もしサーバを変更すると「常時SSL化」が解除されてしまいます。
サーバーの移転などの可能性を考慮して、別のブラグインで対応する事にしました。
そして使用したプラグイン評判の良い「Really Simple SSL」にしました。ダウンロードされる方は以下の直リンクからどうぞ。
Really Simple SSL – WordPress プラグイン | WordPress.org icon-external-link
プラグインの新規追加からは「Really Simple SSL」で検索して下さい。
✔設定は非常に簡単で、インストールして有効化するだけです。
それだけでサイト内の投稿固定ページと画像に設定されているURLの「http://」が「https://」にリダイレクトされ「常時SSL化」されます。
これで新しいドメインが「https://」になりましたが、肝心の旧ドメインからのリダイレクトが必要になります。今のままではプラウザから検索すると旧ドメインのURLが表示されます。
これを新しいドメインへリダイレクトさせる処理が必要となります。
✔リダイレクトは、プラグインを使う方法と、.htaccessへリダイレクトの記述をする方法があります。
✔プラグインなら、評判が高い「Redirection」がオススメです。
Redirection – WordPress プラグイン | WordPress.org icon-external-link
✔まずは新規追加から「Redirection」で検索し「今すぐインストール」し、そして「有効化」しましょう。
✔ダッシュボードのツールの中に「Redirection」が追加されているので初期設定していきます。
✔初期設定画面。この画面はプラグインの説明なので、「Start Setup」で次へ進みましょう。
✔そして上の画面の2項目に☑を入れて、「Continue Setup」で次へ進みます。この2項目の意味は。
☑投稿の変更を監視
☑固定ページの変更を監視
です。
✔そして次の画面で「Finish Setup」で次へ進みます。
✔セットアップが完了しました。「Finished!」で初期設定は終了です。
✔初期設定が完了したらリダイレクトの設定に入ります。「転送ルール」から「新しい転送ルールを追加」で設定しましょう。
設定はいたって簡単で、
・ソース URL へリダイレクト元となる旧ドメインを。
・ターゲット URL へ新しいドメインを。
それぞれ入力するだけです。
このサイトの場合は…
・ソース URL http://rawfashion.mimoza.jp
・ターゲット URL https://favorite-fashion.com
となります。
✔入力したら「転送ルールを追加」を押しましょう。
リダイレクトルールが追加されました。
これで旧ドメイン
http://rawfashion.mimoza.jp
から新ドメイン
https://favorite-fashion.com
へリダイレクト処理してくれます。
.htaccessへ記述する場合は、サーバーのファイルマネージャーから、データベースの中にある、.htaccessへ右クリックで編集し以下を記述します。
RewriteEngine On
RewriteCond %{http_host} ^旧アドレス(:80)? [NC]
RewriteRule ^(.*) https://新アドレス/$1 [R=301,L]
当サイトの場合なら、
RewriteEngine On
RewriteCond %{http_host} ^rawfashion.mimoza.jp(:80)? [NC]
RewriteRule ^(.*) https://favorite-fashion.com/$1 [R=301,L]
となります。
今までの記事で旧ドメイン(URL)で記述した画像や、ブログカードはそのままなのでこのままでは画像は表示されずブログカードも「404 not found」「お探しのページは見つかりませんでした」となってしまいます。
そこで今まで記述した内部リンクを新ドメイン(URL)へ変更する必要があります。
そこで使用するのが、URLやコードの一括置換をしてくれる便利なプラグイン「Search Regex」です。
Search Regex – WordPress プラグイン | WordPress.org icon-external-link
✔いつものように新規追加から「Search Regex」で検索し「今すぐインストール」し、そして「有効化」しましょう。
✔有効化するだけで特別な初期設定は不要です。ダッシュボードのツールの中に「Search Regex」が追加されているのでさっそく置換処理をしましょう。
置換は簡単で
・Search pattern へ置換えしたい、この場合旧URLを入力します。
・Replace pattern へ置換えしたい、この場合新URLを入力します。
・「Search」を押すと置換する候補の一覧が表示されます。
・「Replace」を押すと、置換前と置換後の確認一覧が表示されます。
・「Replace&Save」を押すと、置換が実行されます
「Search」で置換候補の一覧を表示させて、「Replace」で置換前と置換後の確認を。そして「Replace&Save」で置換の実行と三段構えとなっていますので、しっかり確認した上で置換を行って下さい。
※「Replace&Save」で置換してしまうと失敗しても後戻り出来ません。
そして、この「Search Regex」はものすごく便利なプラグインですが置換対象がだいたい1500以上の場合、置換出来ずにエラーとなってしまいます。
✔その場合は置換対象を細かく指定していく必要があります。
✔上の画像のように、年度ごとに置換えて置換対象を1500以内にしていけば置換出来ます。
しかし!それでも置換対象が余裕で1500超えるぜ!
という大規模サイトの場合、さらに細かく刻んで下さい(笑)
✔手間がかかりますが、年月ごとに刻んで置換して行きましょう!これでよほど1500を超えることは無いハズ?
✔それでも1500超えるサイトはもっと刻んで下さい!
しかしこれで安心してはいけません。
※この「Search Regex」で置換出来るのは記事内のURLで、CSSに記述したURLは置換出来ません。
✔CSS内に記述をしたURLは、忘れずに手動で置換を行って下さいね!
Google アナリティクスにドメインの変更を設定します。
✔プロパティ設定から、「デフォルトのURL」を変更するだけです。
http://を、忘れずにhttps://へ変更しておきましょう。
Google Search Console(グーグルサーチコンソール)へも新しいドメインの追加。そして旧ドメインから新ドメインへ、アドレスの変更をします。
プロパティ(ドメイン)の追加は、Google Search Console(グーグルサーチコンソール)の新バージョン画面から行います。
左上の「プロパティを検索」からポップアップされる画面で「+プロパティを追加」から進みましょう。
✔「プロパティタイプの選択」選択画面になるので、もちろん「ドメイン」欄へ、新しいドメインを入力します。
✔https://を除き、ドメインのみを入力して「続行」で進みましょう。
すると、「DNSレコードでのドメイン所有権の確認」画面となります。
✔TXTレコードを、ドメインのDNSセットアップへ入力します。
✔TXTレコードを、コピーしておきましょう。
✔ここで再度、ドメイン会社のコントロールパネルに入り(この場合、ムームードメイン)、「ドメイン管理」の項目から「ムームーDNS」へ進みましょう。
✔そして「処理」から「変更」へ進みます。
✔そこへ、TXTレコードを登録します。
「種別」へ「TXT」を選び、「内容」にさきほどコピーした「TXTレコード」をペーストします。これで登録は終了です。
※TXTレコードを登録してから、Search Consoleに所有権が確認されるまで最長1日以上を要します。結果が出るまで待ちましょう。
所有権が確認されると、Search Consoleの「プロパティタイプの選択」画面に上の画像が表示されますよ。
✔そして新しいドメインの所有権が確認されたら次は、Search Consoleへ、旧ドメインから新ドメインへアドレス変更の申請をしましょう。
✔アドレス変更は旧バージョンの右上の⚙️から「アドレス変更」へ進みます。
✔これまでご説明した事が全て終了していれば、1~3まで☑が入っている状態になっているかと思います。
✔あとは「送信」でアドレス変更のリクエストとなります。
✔サイトアドレス変更リクエストが完了すると、上の画像のようにメールが送られてきます。
これで、Search Consoleで、旧ドメインから新ドメインへアドレスが変更になるだけでなく、メールに記述されているように
サイトの Google 検索結果はすべて新しいドメインに 180 日間、自動的にリダイレクトされます。
とあるように、Google 検索結果からも新しいドメインへ180日間、自動的にリダイレクトしてくれます。
そして最後に忘れてはならない、Google AdSense(グーグルアドセンス)や、Amazonアソシエイトアフィリエイト、A8.net(エーハチネット)などへ新しいドメインの追加をしましょう。
特にGoogleアドセンスは、申請してから審査が完了するまでは最長 14 日間かかるため、一日でも早く申請したいところです。
これで「独自ドメインへ変更」「常時SSL化」するためにする事は全て終了しました!
お疲れ様でした!
これでようやく当サイト『好きなことだけ通信』も念願の「独自ドメインへの変更」、そして「常時SSL化」に対応する事が出来ました。
しばらくは大幅なPV減少、そしてGoogleアドセンスの審査終了まで収益も激減するでしょう。
しかしそれ以上に今後の事を考えると「SSLサイト」へ切り替えられた達成感のほうが遥かに大きいと言えます。
この記事でご説明させて頂いた「10つの方法」も今まで苦労して調べた上で実施した結果です。そしてこれから当サイトのように「独自ドメインへの変更」した上で「常時SSL化」へ切り替えたい皆さまのお役に立てれば幸いです。
それでは、1人でも多くの方にこの記事を参考にして頂ければ嬉しく思います。
『好きなことだけ通信』管理人